第31話 父の手術

闘病記

昨日、父が入院しました。

そして、今日、手術となりました。

父は84歳。

病名は、膀胱癌です。

内視鏡ての手術です。14時50分に病室から手術室へと向かい、終わったとの事で、担当医の説明を聞きに行ったのが、17時頃でした。

担当医の話では、切除したのは3箇所の腫瘍。ただ、他にも何ヵ所か、怪しい物が有るとの事で、今回切除した腫瘍の検査結果が分かり次第、治療方法を決める事になりました。

父が入院した部屋は個室。父の希望でした。

私が入院した時は、4人部屋で、結構快適な入院生活だったので、同じ部屋を勧めたのですが、

「イヤホンでは、テレビの音がよく聞こえないから、個室で、音を出してテレビを見たい」

との事でした。

父は、補聴器を使っているのですが、それでもあまり聞こえていない状態です。会話をするのも、結構大変で…病院のスタッフの方々には、さぞや迷惑をかけている事と思います。

それと、「いびき」でしょうか。

以前よりは、改善されてきたのですが、父の「いびき」は、突然「パタッ」と、止まるのです。その後苦しそうに、また「いびき」をかくのです。それを聞き慣れていない人は、皆

「呼吸が止まった!?」

と驚くので、父は、友人達と旅行に行く時も、必ず一人部屋にしていた様です。

でも、まあ、そんな事が無くても、個室は正解なのかも知れません。高齢者なりの面倒くささや、周りの方々に迷惑をかける事も有るかもしれませんものね。

私が、入院していた時に、こんな事がありました。

同室になったご婦人の話

私の向かいのベッドに、ご高齢のご婦人がいらっしゃいました。

軽い認知が入っている感じで、今現在の話は、何回聞いても覚えられない様で、看護師さんに、何度も、同じ事を聞いていました。でも、20代頃の話は、楽しそうに、当時の事を思い出しながら、話をされていました。

そのご婦人は、頻繁にナースコールをしていました。

「テレビの番組表はないの?」

「テレビのチャンネルが変わらないの」

と…。

「此処はホテルじゃないのに…」

と、思いながら、話を聞いていました。

私は手術直後で、紙おむつ状態だった時、私が、おむつ交換を頼む為に看護師を呼ぶと、そのご婦人は

「私もお願い」

と、言うのです。それに対して看護師は彼女に、

「トイレに行くように、言われていますよね」

と、言うのですが、

「私は、まだ、歩けないの」

と、言うのです。

そのやり取りは、私の紙おむつが取れるまで、続いていました。

医師回診の時も、そのご婦人は、

「先生、ここが痛いの…」

などと言い、彼女の診察が終わり、次の患者を診ようとすると、

「先生!」

と、呼び止め、話を始めるのです。回診は、毎回こんな感じでした。

また、そのご婦人の隣のベッドに、幼な子2人を連れて、毎日面会に来られている方がいました。子ども達は、

「ママ!」

「パパ!」

と、呼んでいました。

入院している母親の所に、ご主人が子ども達を連れてきていたのです。上のお子さんが小学1年で、下のお子さんが幼稚園年中たったと思います。その様子を見ていて私は、

「どんなにか辛い思いで、後ろ髪を引かれる思いで、彼女は入院に至ったのだろう…」

と、思っていました。が、ご婦人は、

「病院に子どもを連れて来るなんて、非常識よね」

「子どもって、うるさいわよね。迷惑よね」

と、彼女達に聞こえる様に言うのです。私は、

「まだ小さいのですから…お母さんに甘えたいのでしょうし…」

と言っても、そのご婦人は…。

その後、ご婦人といろいろ話をしていて、わかった事ですが、そのご婦人は、息子さんと二人暮らし。息子さんは、結婚して間もなく、お嫁さんを癌で亡くしたのだとか…なので、お孫さんもいなとの事でした。それ故、その2児のママさんが、羨ましかったのだと思いました。

それからは、私は、ご婦人の話し相手になりました。

私のベッドは窓際だったので、私のベッドに彼女を呼んで、窓からの景色を見ながら…また、朝と夕方の血圧測定をしに、ステーションに行く時には、彼女と一緒に、フロアーを散歩しながら…。

「血圧を計りましょう」

と言うと、ご婦人は

「私はいいのよ。看護師さんがしてくれるから」

と言うので、

「本当は、ご自身でする事なのですよ。」

と、測定の仕方を教え、部屋に戻って体温を計って、それを記入して、看護師さんの回診の時に渡す…それが、私の日課となったある日、ある看護師さんから

「ぷりもかさん、いつもありがとうね」

と、言われました。私は、

「私の職場は、特別養護老人ホームですから。事務職ですが、高齢者との関わりはありますから」

と、答えました。

その職場も、2月7日付けで、退職となりました。

今回のアイキャッチ画像 愛犬モカ

この写真は、モカが生後6か月の頃、実家に行った時に、外出から帰って来た母に

「おばあちゃん、おかえりなさい!」

と、喜んで、お出迎えした時に写したものです。

目が見えていた時は、家族が帰って来ると、

「おかえりなさい!」

と、玄関まで、出迎えに来てくれていました。

今では、私のベッドの上にいて(実家にいる時は、モカの特等席のソファーの上で)、尻尾を元気よくパタパタさせて、私達が

モカ、ただいま!」

と、挨拶されるのを待っています。

挨拶に行かないと、拗ねるのです。その様子もまた可愛くて!

             Prettyもか

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