それは、二男を出産する時の事です。
この子の時は、全身麻酔にて帝王切開をしました。
妊娠7ヶ月の時、出血があり、受信したところ、切迫早産と診断され、2週間ほど入院をしました。その後も出血を繰り返し、33周の時、
「今度、出血するような事があったら、入院になります」
と、言われていました。その1週間後、出血し、入院となりました。
この時、医師から
「まだ早すぎるので、37周までは、お腹に入れておきたいですね。全治胎盤なので出産は、帝王切開になります。危険を冒してまで、自然分娩に拘る必要は無いでしょう?」
と、言われました。私も、
「勿論です。切ることに、抵抗はありません。無事に出産ができれば構いません。」
と、答えました。が、その後も出血が続きました。
昭和60年12月31日の夜、また出血。医師から
「これ以上、出血する様であれば、正月でも切ります。今までの出血で、数値が悪く、これ以上出血したら、自分自身で、止血をする事ができなくなり、 手術も出来なくなります。」
と、言われました。が、昭和61年元旦、出血しました。その時医師に、
「今日、手術するのでしょうか?」
と、尋ねたところ、
「今日は、スタッフが足りないから、できれば行いたく無い。でも、このまま出血が続く様なら、手術します」
との答えでした。
その夜、また出血。医師から、
「明日の午後、手術します」
と言われ、昭和61年1月2日の朝、
「赤ちゃんの心音が弱って来ているので、午前中にします」
と、言うことになり、手術の準備が行われ、出産となりました。この時、妊娠35周1日目。それでも、生まれた子は、体重が 3248gあり、保育器には入らないで済みました。
目が覚めてからも、暫くは麻酔が効いていて、傷の痛みは感じながらも、「眠い」と言う気持ちが優先していましたから、そう辛くは、感じませんでした。が…
意識がはっきりしてからは
「痛い!! この痛みは、何日くらい続くのですか?」
と、看護師さんに尋ねたところ
「3日くらい続きます。痛み止めは3回使えるので、1回使いますか?」
と言われ、私の頭の中では
「3日続く痛みに対して、3回しか使えない。と言うことは、1日1回。それなら、夜、寝る時に、使った方がいいかな?」と、考え、
「今は、大丈夫です」
と、答えました。
「痛み止めは3回まで」
これは、絶対に守らないといけない事とわかっていました。
それは…
私は、長男と二男の間に、妊娠5ヶ月の時に、流産した子がいます。その時、入院した病院の同室に、帝王切開で出産した方がいました。ご家族の方々から
「おめでとう」
と、言われている言葉が聞こえてきて、
「病院って、残酷な所だな。私も、産んであげたかったのに…」
と、思いながら、一人で泣いていたのを 覚えています。
聞こえて来る言葉の中に
「痛い!」
と…繰り返し聞こえていました。
彼女は痛み止めを使っても、なかなか痛みが治らなかった様で、あっという間に3回、使い切ったのです。それでも痛がっていて、彼女のご主人が
「どうにかなりませんか? 4回は駄目なのですか?」
と、医師に確認してもらったところ
「多く使うと、腸の動きが悪くなるのですが、どうしても我慢できないのなら、あと1回ならいいでしょう」
と言われ、4回目を使用。その後、痛みは治った様でした。が、今度は、
「苦しい。お腹が張って苦しい」
と、泣きながら訴えていました。落ち着くまで、暫くかかっていました。
その事があり、私は、頑張って痛みを耐えました。
手術した日の夕方に、我慢できずに1回目。
痛み止めって、痛みが無くなるのではなく、眠ってしまうだけの物でした。
眠れたのは、せいぜい2時間程度でした。また痛み出し、夜、眠る為にと、2回目を使用しました。
翌日、この日は夜寝る為用に、痛み止めは
「それまで我慢」
と、日中はずっと
「痛い!」
と大声で叫びながら、気を紛らわしていました。
この時、私は、6人部屋に1人だけでした。回診に来た看護師さんから
「外側の傷と中の傷、どっちが痛いですか?」
と聞かれ、私は
「痛いものは痛いんです。どっちかなんてわかりません!]
と、答えました。看護師さんは、どう思ったでしょうね。
そうしているうちに、眠っている自分に気づきました。痛みがあっても、身体が疲れていると、眠れると分かってからは、
「3回目、使わなくても、大丈夫なんじゃない?」
と、3回目は使わないままになりました。
そんな事があった為、今回の手術の時も、
「痛みは我慢した方が良いのかな」
と言う思いがありました。
でも、何度も
「痛い時は、ボタンを押してくださいね」
と言われ、ボタンを押すと、痛みが楽になり、それでも眠くなる訳でもなく…
「前の時とは違う?」
と、思ってからは、痛い時には頑張って、両手でボタンを押していました。
我が家のおてんば娘です
この仔の名前は 「マオ」
この写真は、家に来て、間もない頃。生後2ヶ月頃だったと思います。2019年9月。
この仔は、何度かモカ(犬)に、パンチを…
モカは目が見えないので、避ける事も出来ません。
先日も、ソファーに乗っていた時に、突然「パンチ」を…
私がマオを怒ったら、それから暫く、私の所に来なくなりました。ちょっと寂しい気もしますが、モカの為には良いのかな…と、ちょっと複雑な気持ちでいる、今日この頃です。
Prettyもか
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