EPISODE 79
昨日の夕方、モカの様子を見に行って来ました。
ちょうど手術が終わったところだった様で、
「今、終わったところてす。お会いになりますか?」
と看護師さんに言われ、案内をしていただきました。
モカはまだ手術室の台の上に、横たわっていました。
口には器具を付けられたまま、口を開けられた状態でした。
口の中を見てみると、手前にあった腫瘍は無くなっていましたが、もう一つは残っていた様に見えたので、
「まだ残っている様に見えるのですが…」
と、看護師さんに聞いたところ、
「取れきれなかった様で、お話は先生から…」
と言われ、先生を呼んでくれました。
先生から、数枚の写真を見せられ、
「1つは取りましたが、もう1つは歯にくっついて、取れませんでした。これを取る為には、骨も取る事になります。取る事は可能なのですが、どうも悪い物のように思われ、そうなると肺に転移している可能性かあります。なので、検査結果を待って、どうするか考えましょう。」
と、説明を受けました。
ショックでした。
「今なら取れます」
と、手術前に言われ、その言葉を聞いて安堵していたのに…。
帰り道、いろいろ考えました。
私はこれ以上、モカの体を傷つけたくない。
この仔は産まれた時から、免疫に問題があり、我が家に引き取って来た時から頻繁に病院に行き、辛い治療を受けてきました。
ある日、治療前に先生が、
「私は嫌われているでしょうね」
と、寂しそうにおっしゃった事がありました。
去勢手術も受けました。
両眼を摘出し、義眼になりました。
そして今回。
勿論、モカには長生きして欲しいです。
私が癌で苦しんでいた時、私が横たわっていると、モカは私に寄り添ってくれて、私が起き上がるまで、飲まず食わずで傍にいてくれました。「モカの為にも、起きて食事を摂らなくちゃ」と思い、モカと一緒に食事を…。
だから、今度は私の番。
モカの傍にいてあげたい…
モカの好きな物をたべさせたい…
モカの望む事をしてあげたい…
もう、モカが嫌がる事はさせたく無い…
そう思うのです。
そして、今日は息子と一緒に会いに行きました。
「今、寝ていますけど、どうぞ」
と、看護師さんに言われ、部屋に入りました。
モカは寝ていました。
モカの頭を触る事が出来たので、少し撫でたら、モカはムクッと立ち上がり、鼻をクンクンさせながら
「ワン!」
と吠え、ゲージの中をくるくると歩き回り、それを見て
「触っちゃいけなかったかな…」
と思いました。
多分、飼い主の前では、無理をして、元気な振りをするのではないかと…。
息子がモカの鼻先に手をかざしたら、モカは
「くぅ〜ん」
と、切なさそうに鳴きました。
モカに
「早く良くなってね。早く家に帰って来てね」
そう言って、帰ってきました。
日曜日は病院がお休みなので会えません。
月曜日までの我慢です。
早くモカを抱きしめてあげたいです。
今回のアイキャッチ画像 愛犬モカ
先日、実家の玄関前で撮ったものです。外の風が、とても気持ち良さそうでした。
Prettyもか
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