EPISODE 95
我が家の箱入り娘バジルは、朝早くから鳴き声で私を起こしてくれます。
ケージに行くと、トイレの上には排泄物があり、シートも濡れています。
煩く鳴いている時は、排泄が終わった後の様で、静かな鳴き声の時は、まだトイレが綺麗な時だと、最近気づきました。
ケージから出すと直ぐに、猛ダッシュで私の部屋に行き、一回りして、私の元へと戻って来ます。
その様子が、まるでモカに
「おはよう!」
の挨拶をしているみたいで…。
今までモカとの生活は、老犬と老人の生活で、まったりとしたものでした。
今は、幼犬対老人。なかなかに私を振り回してくれます。
病後の衰えた筋肉のリハビリとしては、これ以上のものは無いのでは…と思います。
モカは、ぬいぐるみを与えると、ものの数分でボロボロに、布を食いちぎって、中から綿を引き出し、見るも無惨な形へとしていました。
それではと思い、ぬいぐるみで遊ばせる事はやめました。
「これなら壊れないでしょう」
と、与えたボール。
そのボールが、出てきたのです。
ずっと遊ばれていなかったボールは、埃を被っていました。表面の布が破れていたのを見て
「こんなに硬い物も、あの仔は壊したのね…」
と、ゴミ箱へ…。
「ダメ!やっぱり捨てられない。」
私はそのボールを、ゴミ箱から拾い上げました。
そのボールが、アイキャッチ画像に写っているボールです。
そのボール、モカの写真の所に置いていたのですが、バジルに見つかり、今はもっと凄い姿になっています。
我が家の箱入り娘のバジルが、「Girl」から「Lady」へと、変わってくれるのは、いつの事になるのでしょうね…。
Prettyもか
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